20年後の富士吉田は!?
未来のまちの在り方を考える大切さを伝えるトークセッション

2015年9月22日(日)山梨県富士吉田市の「ふじさん牧場」で、第2回ふじよしだ未来キャンプを開催しました。

 

 

快晴に恵まれた第2 回目は、前回に引き続き講師としてパーマカルチャーデザイナーの四
井真治氏をお招きし、ピザ釜作り・薪割りを行います。午後はまちづくりについて、リバ
ースプロジェクト代表である伊勢谷友介も参加し、四井氏、富士吉田市市役所町づくり部
部長渡辺弘之氏とのトークセッションを行いました。

 

今回の参加者には、前回参加して「楽しかったから今回も」という方や、「友達や知り合い
も誘ってきました」というリピーターの方も多く参加。
継続性のある活動への兆しが見えてきます。

 

前回作ったかまどを今回使うわけですが、土で補修する作業も大事な仕事です。
丹精込めて最後の仕上げです。

 

 

 

今回はピザ窯作り班、薪割り班、調理班の3つのグループに分かれての作業です。

ピザ釜作り班は、前回の参加者が学んだことを思い出しながら、同じ様に土づくりを行い
ます。最初は戸惑ったものの、今回は人手が前回と比べ多く、あっという間にできました。



 

 

土ができたらいよいよピザ釜作りスタートです。
麻紐とかんな、鉄棒でピザ釜の輪郭である円を描きます。

 

 

ここで前回作った日干しレンガの登場。レンガは壁の厚みを出すために斜めに並べ、さき
ほど作った土を間にギュッギュッと入れ固定していきます。一段できたらずらすか違う斜
めにすることで、強度アップを図ります。


アースオーブン(前回作ったかまどや今回作っているピザ釜)の簡単さは決まった型がな
く普通は板や砂で型を作れることで、日干しレンガさえあれば作れることです。簡単だと
言えるのは、その日のうちにできてしまうことも一役買っています。日干しレンガは蓄熱
性・断熱性があり、味噌蔵、家などを作ることも可能で、火にも強く、オーブンやかまど
にも活用できます。



 

 

窯の出入り口は強くなければいけないので、詰まった日干しレンガを使います。四井さん
は入口のアーチをパッパッと作ってしまいましたが、「それが難しそう!」という声もちら
ほら。
外をなだらかにし、面があうようにすることで、きれいな窯が作れます。入口ができたら、
だんだん積み上げる煉瓦を真ん中寄りにしていき、最後にはかまくらのような形にします。
ここまでくるとだいぶピザ釜らしくなってきます。





 

 

薪割りは、腰を低くすることがコツだそうです。難しそうに見えますがコツさえつかめば簡単に割ることができます。みなさん気合十分で薪に挑んでいました。

 

 

みんなで割った薪を使って、いよいよ前回つくったかまどに火入れを行います。

かまどに窯を設置し、火吹き竹で火を強くします。

 

 

 

その隣ではピザ釜作り班が、最後の仕上げとして、断熱のために軽石を埋め込んでいます。
軽石を埋め込んだらもう一度土を塗って、きれいにしたら完成です。

 

 

 

食事のメインは野菜たっぷりの豚汁を用意。
大量の野菜やお肉と切っていきます。
主婦の方々が子供達に切り方や豆知識を伝授しながら実施します。



 

 

本日のお昼飯。
・かまどで炊いたご飯(富士吉田産のミルキークイーン)
・地域の野菜と富士桜ポークを使った豚汁
・からあげ
・うめぼし(小梅はスタッフのじゅんべさんのお家で漬けたもの)
・キムチ
・ニジマスフレーク

「地域でとれたものっておいしい!身体を動かした後のごはんはなおさらおいしい!」
そんな声が聞こえてくるかの様に、
お腹がペコペコだったのもあって、みなさんぺろりと平らげていました。



 

 

 

最後に完成したピザ釜の前で集合写真!!

 

 

午後は四井氏、渡辺氏、伊勢谷で「20年後の町づくりを考える」をテーマにトークセッションを実施。

 

 

伊勢谷の思想である、命の使い方や未来のための行動、これからの地域のあるべき姿から、渡辺氏の口から出る人口減少や過疎化、地域が抱えるたくさんの課題、それらに対する四井氏のソリューションがミックスし、富士吉田の現状を知り、そしてこれからどのように行動していくべきなのか、市民としての姿勢を考える会となりました。

 

 

 

このふじよしだ未来キャンプでは全4回を通して参加者の皆さんの意見を集約し、富士吉田の未来に対する提言のようなものをまとめたいと考えています。楽しみながら考える未来のまちづくり。今後も楽しく実りのある企画を実施します。



■実施ワークショップ